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通勤定期券で途中下車すると懲戒解雇になる

大手住宅メーカー人事部で新入社員教育を担当するAさんは、7月、新入社員を懲戒解雇処分とした。

「理由は通勤定期券の不正使用です。今回の件は特に悪質だったので刑事告訴も考えました」

Aさんが直面した新入社員の「罪状」とは次のとおり。

新入社員は東京の三鷹駅周辺にある社員寮から、会社最寄り駅の新宿駅まで通勤していたが、なんと彼は定期券を「三鷹ー代々木」間で購入していたのだ。

三鷹ー新宿間の定期代は1ヶ月6,460円。新宿駅のひとつ向こうの代々木駅まで買っても同じ値段なんです。そこを悪用されました」

Aさんが新入社員を問い詰めたところ、仕事のない土日に代々木にある声優養成所に通っていることが判明。定期券を正しい範囲で買っていないどころか、土日に私的流用していることまで明らかになった。

「さらに彼を問い詰めると、仕事帰り、中野駅で途中下車してマンガ専門古書店に入り浸っていたことまで白状しました。業務以外での途中下車は犯罪です。三鷹ー新宿間は220円ですが、中野駅で途中下車した場合は330円、差額の110円を詐取していますからね」

新入社員の「3つの大罪」が明らかになり、社内で懲罰委員会が開かれた。

「あまりにも悪質なので刑事告訴も検討しましたが、4月から6月までの3ヶ月に支給された通勤手当の3倍の額を損害賠償として支払わせることで、懲戒解雇として穏便に済ませることになりました」

社会保険労務士の働木鯛造氏は、最近、通勤費の不正受給による処罰者が増えていることを指摘する。

「今回の場合は、定期券を正しい範囲で買わなかった、休日に私的に使用した、業務以外の理由で私的に途中下車したという3ストライクですから、懲戒解雇は当然です。定期券を正しく使わない場合、刑事処分もありえますよ」

世のサラリーパーソン諸君、定期券の扱いだけにはくれぐれも注意していただきたい。