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30歳で東大合格!入学するべき?悩む仮面浪人生

都内に住む会社員Aさん(30)は今、ぜいたくな悩みで頭がいっぱいだ。

19歳の時から「仮面浪人」して受験し続けた東京大学に今春、晴れて合格したのだ。現在勤める一部上場の大手メーカーを退職して東大に入学するかどうか悩んでいる。

Aさんは三重県の公立高校出身。高校3年生の時、学年でAさんだけが東大を受験したという。現役時は理科1類(理工コース)を受験し不合格。名古屋の予備校に通い捲土重来を目指すが、またも不合格。滑り止めだった早稲田大学理工学部に進学した。

「どうしても東大に行きたかったんです。自分の青春は東大にしかないと信じていた」Aさんは早大入学後も受験勉強を続け、いわゆる「仮面浪人」になった。大学の講義には必要最小限出席し、効率よく試験勉強をこなして単位は落とさなかったが、サークルや飲み会、バイトなど普通の大学生活の楽しみとは無縁の一年間。結果はまさかの三度目の不合格。Aさんはそのまま大学受験と学生生活の両立を決意した。

特に大変だったのが大学4年生の時。「研究室に配属されて卒業研究をしなきゃいけなかった。研究と受験勉強とで寝る時間が本当になかったんです」。Aさんは東大の不合格を続けるものの、仮面浪人生のまま就職活動をスタートし、研究室の教授推薦でみごと大手メーカーの内定をゲット。早大卒業後は会社員になった。

「働き出しても東大を諦める気にはなれなかった。東大に行かないと人生が始まらないと思った」Aさん。「社畜と受験生の両立は意外と楽勝でしたね。上司の目を盗んで受験勉強してました」。

20代ずっと東大受験の仮面浪人を続けてきたAさんに昨年、転機が訪れた。「婚約者が出来たんです。もちろん仮面浪人のことは秘密にしていましたが。学生の頃から磨いてきた受験生であると悟られない技術には自信があります」。

2013年3月10日、13回目の東大合格発表。Aさんはみごと東京大学文科1類(法学部)に合格した。「東大には文科理科それぞれ1類から3類まであるんですけど、社会人になってからはローテーションで順番に受けていきました。今年は文1の年なだけに一生懸命受験した甲斐がありました」。

さて、Aさんは「主任」という肩書きまで得た会社を辞めて東大に入学するべきかどうか悩んでいる。まずはその前に婚約者に自分の正体を明かさないといけないだろう。20代の全てを費やした夢、その扱いはどうしたものだろうか。